言葉にすること
ここまでのカウンセリングも同様ですが、
自分の気持ちや思いを
言葉することから
カウンセリングが始まります
基本的には
ご自身のことを
ご自分からお話しいただきますが、
こちらから質問をすることもあります
自分について話すことは
思っているよりも
むずかしかったりします。
何を話したらいいんだろう?
と、とまどう方もいるかもしれません
また言葉にしたくても
うまく言葉にできない、
ということもよくあります
まとまっていなくても
全く問題ありませんので
思いつくままお話しいただいて大丈夫です
あるいは
とまどってしまう、という気持ちを
お伝えいただいても大丈夫です
そこから
話が展開することも
あるかもしれません
こんなこと話して大丈夫かな、
反対意見を言われたらどうしよう、
という心配もあるかもしれません
判断や評価をするための話
ではありませんので
ご安心ください
あるいは
トラウマをたどるイメージで少し怖い
という気持ちになるかもしれません
話すのはちょっと・・ということは
無理に話さなくても大丈夫です
自分を見つめること
自分のことを話すこと
話した内容をカウンセラーが受け取り
理解しようとすること
その中で
気づいていなかった自分の気持ちや
自分のパターンが見えてきたり、
そのパターンが
あまりうまくいっていないことに気づいたり、
それらの気持ちやパターンを
持つに至った自分なりの意味を考えたり、
などを繰り返していきます
カウンセラーが
具体的なアドバイスをすることは少ないと思います
しかし心理学的な視点から
何らかのコメントをすることはあります
またカウンセラーの理解を伝えることもあります
それらが何らかの手がかりに
なることもあるかもしれません
あるいは、
自分のパターンが
カウンセラーとの間でも
同じように繰り返されているかもしれません・・
カウンセリングの中で
起こっていることにも
目を向けていきます
気づきや変化
このような繰り返しのプロセスの中で、
気づきや変化がもたらされる、
と考えています。
実際には、気づきを得ることも、
変化するということも、
なかなかむずかしいことと思います。
また気づきや変化が
一次的ななぐさめではなく
安定した自分の構造となることも
なかなかむずかしいことです。
ただ話すだけで?
という感じを持つ方もいらっしゃるかと思います。
このあたりは体験してみないと
なかなかわからない部分かもしれません。
ある程度以上の時間とエネルギーをかけて
これらの作業や体験を重ねていくことにより、
自分に出会ったり、
自分を取り戻していく、
ということがカウンセリングではないかと
思っています。