発達障害とは(1)
記事の要点
- 発達障害とは、
生まれつきの脳機能のアンバランスさによって
生活に支障が生じている状態 - 支障の内容は「忘れ物が多い」「段取りが悪い」
など一見よくあることでも、
頻度や程度が並外れている - こうした特徴は
子ども時代からみられることが多く、
診断には慎重な確認が必要 - 面接を重ねる中で理解が進み、
診断が明確になる場合もある - 主な発達障害には
「自閉スペクトラム症」と
「ADHD」がある
発達障害とは、
発達の「でこぼこ(アンバランスさ)」があり、
そのために日常生活で
何らかの支障が生じている状態です。
「発達のでこぼこ」とは?
脳機能の発達に遅れや偏りがあることを指し、
多くの場合、生まれつき(生得的)に
存在すると考えられています。
このでこぼこが、学校・仕事・人間関係など
さまざまな場面で影響を及ぼすことがあります。
日常生活での「支障」とは?
たとえば、
- 忘れ物が多い
- うっかりミスが多い
- 人とのコミュニケーションがうまくいかない
- 仕事や家事の段取りが苦手
- 大事なものをよくなくす
といった形で現れます。
一見、「誰にでもあること」に
思えるかもしれません。
しかし発達障害の場合は、
その頻度や程度が並外れて多い、
または想定外に強いのが特徴です。
そのために、
「よく叱られる」
「周囲に誤解されやすい」
「悪印象を持たれやすい」
といった二次的な困難が生じることがあります。
「昔からあるかどうか」が診断の重要なポイント
発達障害の特徴は、
子どもの頃から見られるという点にあります。
もし最近になって
「ミスが増えた」
「忘れ物が多くなった」
などの変化が目立つ場合は、
発達障害以外の要因(ストレス、体調、うつ状態など)を
考える必要があります。
ただし、子どもの頃の様子を
正確に覚えているとは限りません。
「昔からそうだった気がする」方もいれば、
「覚えていない」「そんなことはなかったと思う」
という方もいます。
そのため、
時間をかけて慎重に判断していくことが大切です。
面接を重ねる中で、
「思い出してみると、
そういうことがあったかもしれない」
という気づきが出てくることもあります。
それが診断をより確かなものにしたり、
自分への理解を深める助けになります。
発達障害の主な種類
代表的なものとしては、
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
などがあげられます。
この記事を書いた人
福嶋裕子 臨床心理士・公認心理師(高円寺心理相談室アオイトリ)

