発達障害とは(4)
診断は医師が行います。
問診で、現在の様子、生育歴など聞かれます。
そして診断のために
心理検査を行うことがほとんどです。
心理検査で認知的な能力のばらつきを見ます。
これら問診からの情報や
心理検査結果を総合して診断となります。
しかし白黒はっきりと診断をつけることが
むずかしい場合があります。
それは
環境によって症状の現れ方が異なるところがある、
個人差が大きいためではないか(症状の出方が人さまざま)、
と思います。
そのため診断にやや時間をかける
(何回か診察に来てもらって様子を見る)
ということもよくあると思います。
発達障害は、
「個性」ともいわれますが、
「理解」や「適切な対応」が必要な個性ではないか
と思います。
そのままにしておいて、
そのうちどうにかなるとも言い切れません。
適切な対応のために、
より正しい診断、
つまりより的確な状態把握は
欠かせないと思います。
この記事を書いた人
福嶋裕子 臨床心理士・公認心理師(高円寺心理相談室アオイトリ)