心理検査ってどんなことをするんですか?

心理検査の目的は
「自分の心の状態を理解すること」。

心の状態というのは、
「心のクセや傾向」
「能力的な得意・不得意」
などです。

心理検査を受けると、
後日その結果の説明があることが多いと思います。

今自分がどんな精神状態にあるか
(ストレス過多になっている、
おちこみが強まっている、
不安でいっぱいになっている、など)、
どんなことが得意でどんなことが苦手か、

などの説明があります。

そして
「それらが今のストレスとどうつながっているか」
などを話し合うことで、

「自分が今どんな状態にあるのかを発見する、
あるいは「あらためて再確認する」
ことができます。

しかし心理検査はあくまでも
自分の理解のための道具の一つです。
「なにもかもがわかる」というものではなく、
「理解するための手助け」
という位置づけのものです。

【心理検査の種類】
心理検査にはさまざまな種類があります。

大きくわけると
「パーソナリティを見る検査」と
「知的能力や認知能力を見る検査」
とにわけることができます。

「パーソナリティを見る検査」は、
「あなたはどんな人ですか?」
という問いに対する答えが出て来る検査です。

具体的には例えば、
「自分自身や周囲の人をどうとらえているのか」
「不安な時にどんな対処をしようとするのか」
などです。

そして
「自分でもすでに気づいていること」
だけではなく、
「自分では気づきにくい」
「今まで気づいていなかった」などの
自分の深層の部分
が見えてくることがあります。

「知的能力や認知能力を見る検査」では、
知的能力(IQ)や
認知能力
(視覚的情報や聴覚的情報が
適切にインプットされているか、
記憶する力はどのくらいか、など)
を見ます。

これらの能力は、
現実への対処能力とも関連してきます。

また
発達障害の診断には欠かせない検査です。
(当相談室ではやっておりません、残念ながら・・)

心理検査は実際には、
1つの心理検査のみでなく
何種類かの心理検査を同時に行い、
それらを総合して結果を出すことが多いです。

複数の検査をすることで、
その人について出てくる情報量も増えます。

またそれぞれの心理検査は
焦点を当てる面が少しずつ違います。
より多い情報、
様々な角度からの情報を総合することで
より多角的、立体的に
その人の姿をとらえることができます。