カウンセリングを受けるべきかをどう判断したらいいか?
基本的には、自分で決めることが重要だと思います。
実際には
「受ける」ことを自分で決めて来る、
という方ばかりではないように思います。
周囲にすすめられて来る方もいます。
つまり
「周囲に勧められて
受けた方がいいかなと思った」という方も、
「周囲に勧められて
よくわからないけど来てみた」という方も
いるように思います。
これらの場合でもあっても、
つまりきっかけは周囲からの働きかけであったとしても、
何回か受けてみて、
「受けるべきだ」という
自分の判断を得て継続していく、
ということもよくあると思います。
したがって
来室の時点ではっきり決断できていなくても、
何回か会って、
話している間に決めていくという形でもよいと思います。
迷っている、決められない、という気持ちなども率直に話し、
受けるべきかどうかを決めることを
カウンセリングの1つの目標にする、ということも
実際にあることと思います。
逆にそういった気持ちを率直に話せること自体が、
カウンセリング的といえるかもしれません。
カウンセラーをどうやって探すか、どう選ぶか?
探し方は、
紹介(通院している病院などから)、
あるいは
自分で探す(ホームページなどで)、
が一般的と思います。
そして
「選ぶ」とは、
「このカウンセラーに信頼して任せることができるか」
ということであり、
どの基準で判断したらいいのか、
とてもむずかしいところと思います。
カウンセラーの考え方が
納得いくものであるかどうか、
カウンセラーの経験がどのくらいか、
なども、
判断基準の一つになります。
しかし例えば、
経験の浅いカウンセラーであっても
会ってみてとても助けになった、
ということも
めずらしいことではありません。
したがって
経験年数だけから判断する、
ということが
必ずしも正解ではない場合がある、
とも言えるでしょう。
おそらく
絶対的な判断基準が
必ずしもあるわけではなく、
会って話してみて、
第1印象のような「直観的な印象」と
何回か会っていくうちに得られる「印象」とで
決めていくことになるのではないでしょうか。
この「印象」とは、
「相性」に近いものかもしれません。
「なんか、いいような気がする・・」というような。
・・・とここまで書いて、
「印象」だけで
何も基準を示さないものどうかと思うので
私見ではありますが・・・
「専門用語をたくさん使う人は避ける」
「会って話してみて「伝わった」という感覚が持てるか」
「わからないことやむずかしいことに対して
どれだけ誠実に対応してくれるか」
あたりを基準にするかな・・・・と思います。
この記事を書いた人
福嶋裕子 臨床心理士・公認心理師(高円寺心理相談室アオイトリ)