アセスメント面接とは?

記事の要点

  • アセスメント面接は、
    カウンセリング開始前に行う
    「理解と方向づけ」のための面接
  • 困りごとの背景や、
    本人の感じ方・考え方・生い立ちなどを話す
  • 問題の構造を整理し、
    カウンセリングで何をどう扱うかを
    一緒に考える段階
  • 面接回数はおおむね2〜5回程度
  • 内容は柔軟で、
    「今話したいこと」があれば
    そちらを優先してよい
  • 大まかな地図を
    一緒に描くイメージで臨むとよい

カウンセリングの最初の数回は、
「現在地を整理する」時間です。
今抱えている困りごとや気がかりを
たどりながら、
カウンセリングをどのように進めていくかを
一緒に考えていきます。

この時期の面接を
「アセスメント面接」と呼びます。
目的は、
現在の困りごとや心の状態を理解し、
カウンセリングの方向性を明確にすることです。
通常は、
初回面接のあとに行われる
2回目から5回目くらいまでの面接を指します。


どんなことを話すのか

アセスメント面接では、
今の困りごとや相談内容に加えて、
次のようなことをお聞きします。

  • そのことについてのご本人の考えや気持ち
  • 子ども時代や家族との関係
  • これまでに影響を受けた出来事
  • 職歴やこれまでの心理療法の経験
  • 眠っている時に見る夢 など

困りごとには、
たいてい複数の要因が絡み合っています。
それらを丁寧にたどりながら、
問題のありかを少しずつ明らかにしていきます。

また、事実だけでなく、
「その方がどう感じ、どう意味づけているか」といった
主観的な世界を理解することも、
とても大切にしています。


面接の終わりに

アセスメント面接が終わる頃には、

  • 相談事や困りごとについての理解
  • ご本人についての理解
  • カウンセリングで「何を」「どのように扱っていくか」

といった見立てをお伝えします。
その内容に納得いただいたうえで、
継続的なカウンセリングを始めていきます。


柔軟に進めていきます

とはいえ、アセスメントの途中でも
「今どうしても話したいこと」が
出てくることはよくあります。
その場合は、そちらの話を優先して構いません。
どんな話も、
その方を理解する手がかりにつながっていきます。

また、子ども時代などの過去の話は、
アセスメント後の面接で出てくることも多いです。

アセスメント面接は
「こういう話をしなくてはいけない」
という決まりがあるわけではありません。
一緒に全体の地図を描いていく時間として、
リラックスして臨んでいただければと思います。

この記事を書いた人

福嶋裕子 臨床心理士・公認心理師(高円寺心理相談室アオイトリ)