友人や家族に相談するのと違うのですか?

困った時に友人や家族に話し、
理解されてほっとする、
問題が解決する、ということは
よくあると思います。

話すことにより、
「発散」「問題の整理」「違う視点を得る」
などができるためではないかと思います。

そしてこのことはカウンセリングにも
共通していると思います。

しかしカウンセリングの場合、

「第3者に話すこと」
「カウンセラーに専門的な知識があること」
「その人の気持ちや考えを重視すること」

が違う点ではないかと思います。

「第3者に話すこと」とは、
利害関係もなく
ある程度中立な立場の人に話す、
ということです。

話す人にとって
「公平に聞いてもらえる」
「安心して話せる」ということにつながる、
と思います。

また、
「こんな話をしたら聞いた人に負担になってしまいそう」
「非常にデリケートな話で人に気軽に言うのはためらう」
ということもよくあると思います。

第3者に話すことのメリットは、
この辺りにもあると思います。

「カウンセラーに専門的な知識があること」
についてですが

心の問題に関することは、
「これで正しいのかよくわからない」
「どうしたらいいのかよくわからない」
ということが起こりやすい、と思います。

専門的な知識や経験に基づいた
より適切な判断、ふさわしい援助を
受けた方がベターと思います。

「その人の気持ちや考えを重視すること」については、

その人の気持ちや考え、
つまりは、
その人にとってのリアリティを重視するので、
「常識的判断から自由になりやすい」
と思います。

「心の奥底の本音」を話すことを
カウンセラーは促しますし、
来室した人も
「心の奥底の本音」を
日常的な場面よりも話しやすい、
と思います。

それにより、
普段外には出せないような
プライベートな自分の部分に
触れたり、考えたりすることができる、
と思います。

また上記以外にも
カウンセリングという形をとることで、
「今まで積み残しにしていたことを
じっくり考える機会を得る」
「自分自身の時間を持つ」
となることもあると思います。

このことも
友人や家族に話すこととは違う点
とも言えるのではないでしょうか。